米国と他の数カ国間の世界的な貿易戦争が激化する中、金曜の取引で米国株価指数は下落した。
ドナルド・トランプ大統領はカナダに対して新たに35%の関税を課すと発表し、他の国に対しても関税を引き上げる可能性があると警告した。
トランプ大統領は昨日、Truth Socialへの投稿で、カナダへの関税は、フェンタニルの米国への流入阻止にカナダが協力しなかったことへの報復だと述べた。カナダが報復措置を取れば、関税はさらに上昇する可能性があると警告した。
トランプ大統領はまた、NBCに対し、他国に15~20%の広範囲な関税を課す計画だと語った。これは、投資家がここ数カ月慣れてきた現在の10%よりも高い税率だ。
ブラジルのルイス・イナシオ・ルラ・ダ・シルバ大統領は、米国との関税紛争の外交的解決を求めているが、8月1日に関税が実施されれば同様の対応を取ると約束した。
取引面では、ダウ工業株30種平均は16時27分(GMT)時点で0.7%(330ポイント相当)下落して44,320ポイントとなった。一方、より広範なS&P500種指数は0.4%(28ポイント相当)下落して6,252ポイント、ナスダック総合指数は0.2%(44ポイント相当)下落して20,586ポイントとなった。