投資家が人工知能関連株に再び注目し、連邦準備制度理事会(FRB)が来年も金利を引き下げるとの見方が広がる中、S&P500種株価指数は水曜日、1カ月以上ぶりに日中最高値を更新した。
同指数は直近で0.2%上昇の6,920.88ポイントで取引され、10月29日に記録した日中最高値6,920.34を上回った。この日、AI大手のエヌビディアの株価上昇が寄与し、指数の時価総額が初めて5兆ドルを超えた。
米国株は11月の安値から反発し、年末が近づくにつれ、投資家は主要テクノロジー株やAI関連株に再び資金を集中させている。インフレ率と雇用統計の鈍化を受け、来年の追加利下げへの期待は依然として高まっている。
エヌビディアが第3四半期の業績が好調だったにもかかわらず、投資家の間でテクノロジー関連株の高値とバブルのリスクに対する懸念が高まり、同指数は11月には10月の高値から5.7%下落していた。
しかし、マイクロン・テクノロジーが先週予想を上回る利益を予想したことを受けて、AI株は勢いを取り戻した。
テクノロジー株の変動が激しい中、投資家は金融や原材料など景気循環セクターにも資金をシフトし、S&P500は11月の下落から回復した。
S&P 500は年初来17%以上上昇しており、テクノロジー株の比率が高いナスダック総合指数は21%以上上昇、ダウ工業株30種平均は同期間に13%以上上昇している。